■ミャンマーだより<vol.9>■

2022年4月 4日

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スクールプロジェクトを進めているミャンマー現地の様子を
月に1度、紹介している『ミャンマーだより』

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今回は第11回目 人材育成研修での出来事をお届けします。

※ミャンマーの状況を考慮しつつご一読ください。

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ミャンマーには「教師は教師に似ないといけない」という言葉があるそうです。
これはつまり「教師は教師らしくあれ」という意味で使われる言葉です。

現地では女性教師は黒髪、長い髪はまとめることが義務付けられていますが、
今回の研修に、明るい髪色の先生が1名参加していました。

研修中の態度にも問題があり、自分の容姿や態度が教師として相応しいと思うか尋ねたところ、
自分自身も変わりたいと思っているが、父親を亡くし、
母親が自分ばかりを頼りにする状況から身動きができなくなっていました。

現地で活動する平野さんは、諦めて逃げれば悪くなるばかり。逃げ切れるか。
と畳みかけますがすぐには答えが出ません。

このままでは研修終了証は与えられない、髪を黒く染めた写真を送るように伝えると
研修最終日、黒髪で出席する彼女の姿がありました。

同情ではなく、苦境を乗り越える強さを身につけることの大切さを
平野さんの厳しくも熱い言葉が教えてくれたのではないでしょうか。

TOOTH FAIRYプロジェクトは子どもたちの支援が中心ですが、
私たち自身の在り方についても考えさせられるひとコマとなりました。