■ミャンマーだより<vol.12>■

2022年7月11日

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スクールプロジェクトを進めているミャンマー現地の様子を

月に1度、紹介している『ミャンマーだより』

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今回は学校建設予定の村の様子をお届けします。

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次年度建設予定の学校に事前調査のため、現地で活動するARTIC平野さんが訪問した際の出来事です。

平野さんが訪問する前に、村の建設委員の奥様から感謝の気持ちでお昼をご馳走したいと連絡がありました。彼女のご主人は何十年もコンヤ(※)を食べており、そのせいで病気が見つかり医師から食べるのをやめるように言われていましたが、聞く耳を持たずやめなかったそうです。

ところが、今年2月に村の学校建設話が持ち上がり、村の皆がコンヤを止めなければ学校は建設しないことを話すと、彼はコンヤを止めることができたそうです。今回のご馳走は、ご主人の病気の原因であるコンヤを止めさせてくれた平野さんへのお礼でした。

戸数81戸の小さな村で、会議には60人参加があり、コンヤを食べている人は、先月は19人、今回は1人にまで激減。更に来月は、全員コンヤを止めると約束してくれました。

村の皆さんの努力もあり、学校建設への道のりが一歩ずつ前に進んでいます。

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※コンヤとは?

噛みタバコの一種で、ビンロウの実やタバコの葉などを石灰と一緒に植物の葉で包んだものをガムのように噛む嗜好品として、ミャンマーでは古くから庶民の間で親しまれています。一方で、発がん性を指摘する声もあり、敬遠する若い世代も少しずつですが増えてきています。